玉取祭は、俗に「玉せせり」といい、全国に知られる奇祭です。起源は諸説あって 定かでありませんが、昔から盛大かつ厳重に行われています。午後1時玉洗式で洗い浄められた陰陽の2つの玉は、末社玉取恵比須神社に運ばれます。祭典の後、陽玉は、競り子たちに手渡され、玉せせりが始まります。玉に触れると悪事災難をのがれ、幸運を授かるといわれ、裸の競り子たちは、勢い水を浴び、体から湯気を立て激しい争奪戦を繰り広げながら本宮へ向かいます。やがて楼門下に待つ神職に手渡され、陰陽の2つの玉は再び揃って神前に納まり、祭りが終わります。
博多では古くより、本宮の海岸の真砂をお潮井といい、これを「てぼ」といわれる 竹かごに納めて持ち帰り玄関口に備えます。お潮井は「災いを除き福を招くもの」 として、常日頃より身を清めるお祓いに用いられます。また建築時の敷地や建物 のお祓い、田畑の虫よけ、豊作を祈るお祓い、病気全快には部屋にまきます。 波の花(塩)や切り火とならぶ民間信仰で、旧筑前一帯に残る風習です。 この社日祭は、春分・秋分の日に1番近い「戊」のとなっており、この日のお潮井 は特に尊いものとして珍重され、社頭は遠近よりの参拝者で終日賑わいます。
神代の昔、イザナギの神がなされた禊祓に起源する祭事。楼門前に据えた「茅 の輪」をくぐり「人形(ひとがた)」に罪穢れを託し、「千度祓」をうけると災難や 病から逃れ、健康に恵まれると伝わることから、多くの参拝者で賑わいます。
生きとし生けるものの生命を慈しみ守られる八幡大神の御心にこたえる祭で、実りの秋を迎えて海山の幸に感謝を捧げる祭でもあります。その起こりは八幡大神の「合戦の間多く殺生すよろしく放生会を修すべし」との御神託によるもので、本宮では千年以上前から続く最も重要な祭典です。どんたく、山笠と並び博多三大祭りにも数えられ、古くは博多の各町内が着物やごちそうを持ち寄り「幕出し」といわれる大宴会に興じていました。(この幕出しは現在、博多町人文化連盟の人々によって復活)。 祭り期間中は参道一帯に700もの露店が立ち並び、百万を数える参拝者でにぎわう九州随一の秋祭りです。
●御神幸 御神幸とは二年に一度行われるお神輿行列のことで、福岡市の無形民俗文化財に指定されています。この行列は三基のお神輿を中心に白丁姿の約500人の氏子が奉仕します。 御神幸は「御下り(渡御)」と「御上り(還御)」で構成されており、12日の「御下り(渡御)」は午後6時に神社を出発し4時間かけて馬出・吉塚地区を進み箱崎の頓宮へ到ります。「御上り(還御)」は一日置いて、14日午後7時からはじまりこちらは1時間あまりと短いですが、頓宮から箱崎の街を進んで神社へ還ります。